本プロジェクトでは、「グリーンエネルギーの創出・活用、グリーンプロダクトの創成、そのグリーン度の自己評価の繰返しにより、それらを共進させ、グリーン社会の構築」を目指す。その目標に向かって、機械・電気工学、高分子・触媒・材料科学、環境動態評価・経済政策など極めて広汎な学問分野の研究者が結集し、グリーンマテリアル・グリーンプロセスという新たな融合領域の学問分野を構築する。
　そのため、本拠点はメタン等から高機能触媒等を用いて多様なエネルギーを創出・活用する「グリーンエネルギー分野」、汎用材料を用い単純プロセスで高性能なプロダクトの創成を目指す「グリーンプロセス分野」、高性能・長寿命な部材を創成する「グリーンマテリアル分野」および高感度検出型グリーンセンサー・デバイスを創成する「グリーンデバイス分野」からなる 。
　さらに「グリーンセンシング・モニタリング分野」にて短・中・長期的視野に立ったグリーン度を自己評価するための環境変動予測を行い、構築した技術科学の評価や教育研究方向の提言を行う。各分野の研究者がその提言のもとに、教育研究内容の自己改善を図りながら共進させ、グリーン社会の構築を目指す。
　このようなシステムの構築は、これまで試みられたことはなく、本プロジェクトはグリーン度評価に基づいたグリーン材料・ものづくり技術という新たな学際分野の構築、さらにはグリーンデザイン能力を兼備したグリーン技術者の創出の極めて重要な一歩となる。

本学が取り組むプロジェクト 「グローバル融合工学の構築を目指した教育研究の高度化推進」の全体構想図 （提案時概要説明図） ※クリックすると拡大図が出ます。