Support member

名前と所属


高橋優信 外国語アドミニストレータ:Munoz Angel Gustavo(ムニョス アンヘル グスターボ)

略歴:
1996 大阪大学人間科学大学卒業
     (社会学・文化人類学・コミュニケーション論)
1998 横浜国立大学大学院国際経済法学研究科
     博士課程前期課程(修士号取得)
2004 大阪大学大学院年限科学研究科 研究員
2005 京都大学大学院文学研究科社会学専攻
     社会学博士課程後期課程
2009 博士後期課程修了
2010 長岡技術科学大学教育研究高度化プロジェクト支援員

研究分野と学究的関心

文科系:社会学(家族社会学・法と政治社会学・理論社会学、社会学歴史等)、社会心理学(感情社会学・プライド自損研究・・等)、日本学(日本文化論・日本史・日本社会学)、 文化人類学(文化論、異文化間コミュニケーション等)、コミュニケーション論(インターネット社会学・現代コミュニケーション論・映画社会学・ヴィジュアル社会学等)、 グローバル化過程(グローバル化社会論・グローバル化人間論・家族内絆とグロバリゼーションの影響等)他。
言語学:翻訳論、比較文学研究、言語学、言語文化社会学、スペイン語学、スペイン・ラテンアメリカ文学論、スペイン語・英語・日本語教育方法論等。
理科系:サイバネティクス(人工頭脳工学)、人工知能、ソフトウェアでサイン等。
融合理論:の社会学、学際融合社会学、数学社会学、知能と創造論社会学。

研究略歴

1996に大阪大学人間科学大学で社会学・文化人類学・コミュニケーション論を卒業。人間科学部は文科系・理科系を融合した形での教育が特徴的で、一つの分野に集中せず様々な学問にまたがった形での教育を受けた。 その時点から学際融合に深い興味を持ち、比較分化論・コミュニケーションと社会学の様々な分野で勉強と研究に力を入れた。1998年に国際関係社会学という漸進的な分野を探求したく、横浜国立大学国際経済法学研究科で紛争解決論等について研究を行った。 母国で大学・大学院など教育機関で教務と学術活動に携わった後、2004に再来阪し、母校の人間科学科で一年間ヴィジュアル社会学の研究を重ね、2005年に京都大学大学院文学研究科にて家族社会学・感情社会学などの様々な広野の分野にして博士課程に励んだ。 同時に、言語教育(英語・スペイン語)にも携わった。

本プログラムにおける研究テーマとプロジェクト

「グローバル融合工学の構築を目指した教育研究の行動化推進事業プロジェクト」の主旨は工学の融合の教育研究とグリーンエネルギーの創出・活用などのグリーン社会の構築だ。 二つの方針の教育の高度化の支援をするために、専門分野である言語学また社会学者の立場からアプローチし、プロジェクトに貢献していきたい。 工学者・技術者の主観的な立場や観点とは異なり、別分野における客観的な立場からの研究も深めていくことにより、この事業プロジェクトだけではなく長岡技術科学大学全体の発展向上に貢献できるのではないかと考えている。 プロジェクトの中で行う研究や学術活動は大きく分けて、四つの分野(イ)〜(ニ)に分かれる。各分野の中でさらに研究・調査・論文作成と発表が個別に分かれている。
(イ) 「人文科学・理科系科学・工学の学際的融合の可能性探求(学究)とその教育方法論研究
技術者・工学者・科学者と研究家は「正当で健全な疑いを持つ態度」、「自然法則は人間が認めるか認めないかに関係なく、この世の基本にあることの認識」、 「できる限り合理的であろうと努力すべきであること」の三点を踏まえたうえで、様々な問題について自らの考えを構築すべきであり、必要に応じて社会に対して発言する役割がある。 特に工学者の適切な判断が求められる社会政策に関しては、社会的側面への均等性にも配慮しながら、客観的かつ合理的に発言する役割と責任が求められる。それと同時に、工学者が新しいものを作り、社会に貢献し絶大な影響を与えていく。 ここで、グリーンエネルギー工学関連研究グリーン(エコ)社会の相互作用も視野に入れ、工学融合にもたらされる社会影響と他方、 社会のニーズなどに研究の重ねで応えていく工学は社会にどのように影響されるかを本プロジェクトの中でも本大学の中で進められている研究を調査していきたい。 具体的には、次の四つの項目からなり、その中でもそれぞれの軸によってさらに違う形の研究になる。
   (a) 融合工学教育に対する研究
      (i) 国際性 : 日本と諸外国(とくにラテンアメリカやスペイン)の工学融合のあり方、
            コラボレーションの可能性、学術交換の現実の調査
      (ii) 重要性と需要性 : 融合工学と社会の総合作用の実態調査と理論化
      (iii) 哲学の視野 : 融合工学の方法論、「融合」の意味合いと可能性、現実と未来性
      (iv) 工学と工学者 : 工学を作っていく工学者の社会を長岡技術科学大学で実態調査
      (v) 科学間融合 : @ 工学融合の定義、可能性と研究結果の調査
          A 工学と理科学の融合
          B 工学と芸術・デザイン・建築の融合
          C 工学と人文科学・社会科学・人間科学との学問(学際)融合
      専門研究などを踏まえると、主にCは一番試みたく、貢献できる調査だと思っている。
   (b) グローバル融合工学の構築を目指した教育研究の高度化プロジェクトのそれぞれの研究者の研究の社会インパクト調査と測定
   (c) 大学内での調査研究: 研究、教授、院生や学生それぞれの研究・勉強分野の意見調査。各個人と分野・他者の分野・融合の
      可能性に対する意識調査。
   (例:工学や技術への思い、工学・技術は何か、その個人的・社会的な役割と意味合い・定義等)
   (d) 融合工学・グリーン工学の社会学:これからの研究課題から想定して、社会との相互作用の融合工学・グリーン工学の行方の調
      査を試みる。例えば、情報化された社会からサイボーグ・ロボット化された社会への可能な道、社会と工学はそれぞれどのよう
      な役割を果たし、どのような関係になりうるのかを検討、発表
(ロ) 言語学(スペイン語、英語)の視点から
本教育研究の高度化事業プロジェクトにて言語アドミニストレーターとして、本大学の技術者・工学者向けのスペイン語(と英語も含め)の講座構築の準備をしていきたい。 現在、スペイン語や英語コースや講座はいくつか存在するが、技術者・工学者向けのものは極めて少ない。特に「テクニカルスペイン語」は大変珍しい。融合工学構築に向けた研究は日本国内だけでなく、 必然的に全世界にまたがるものになり、海外の技術者や工学者と学術交換する上で必要不可欠なものになってくる。特に長岡技術科学大学はラテンアメリカとの繋がりは深いため、より専門性の高いスペイン語のニーズがうかがえる。 本プロジェクトの融合カフェで参加している研究家や本大学の教授陣等と共に、様々な技術科学の分野の特殊表現を調査し、それらをスペイン語、英語に訳し、技術者・工学者間の西日・日西(英日・日英をも含め)のコミュニケーションがよりスムーズなものになるように努めていきたい。また、コミュニケーションする上で誤解や支障が生じないよう、技術・科学とその当事者の技術者・科学者の運営上のシステムや文化についてもラテンアメリカ・スペイン・ポルトガルの国々と日本を比較し、相違、共通する点を提示し、技術・科学の社会的な面についても研究・調査成果を紹介していきたい。 具体的には、以下の四つの項目を調査・作成・執筆していきたい。
   (a)学生のための基礎スペイン語コース(入門・中級と上級)と教育方法
   (b)技術・工学用日西・西日(日英・英日も含め)辞典
   (c)工学者用集中スペイン語講座のテキスト(入門・中級・上級)
   (d)スペイン語圏(ラテンアメリカ・スペイン)の工学の特徴と運営スタイルと工学者事情の紹介
(ハ) 個人研究
大阪大学・京都大学で行ってきた研究も続け、博士課程論文を完成するための専門雑誌への投稿とその関連ある研究をさらに深めていきたい。社会学関係においての主な研究テーマは理論社会学・家族社会学・文化汁医学・社会心理学(感情学・知覚社会学)、言語社会学と科学社会学(学問融合社会学・工学と人文学の融合社会学と教育方法論、数学社会学等)。言語学関係の主な研究テーマはスペイン語・英語を分かりやすい外国語としての日本人のための教育方法論である。
(二) 数学・情報工学など
このプロジェクト自体とはあまり直接的な関わりは無いが、来日する以前に培った情報工学と物理学の個人的な研究を、もし可能であればこの場を借りて続けていきたい。日本で技術科学の高い学府である長岡技術科学の中で、趣味で研究してきた数学理論(素数論、リーマン予想等)、数学と知能の社会学の試みと人工知能(artificial intelligence)について発表をすることへの挑戦を考えている。