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新規水溶性機能ゲルの合成

名前と所属


周衛民 研究アドミニストレータ:周 衛民(Zhou Weimin)

最終学歴:
2009年3月26日東京工業大学(冨田育義 研究室)
職歴:
2009年9月〜2010年4月 産業技術総合研究所(増田光俊 研究室)テクニカルスタッフ
2010年7月〜2010年9月 横浜国立大学 (本田・星野 研究室)井上誠一 特任教授の研究補助

今までの研究概要

有機金属ポリマーの合成
博士課程では、東京工業大学冨田育義先生の研究室に所属し、有機金属π共役ポリマーの合成に関する研究を行いました。 その結果、当研究室で系統的に研究されているチタナサイクル骨格を主鎖に有する有機金属ポリマー誘導体を経由する高度な分子変換法により、 従来の合成法では非常に合成が困難であった主鎖にメタロール骨格を有する有機金属ポリマーを、非常に効率よく合成できることを明らかにしました(Scheme1)。

Scheme1

自己組織化特性を有する高分子ナノ材料の研究開発
産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センター、バイオナノチューブチーム(増田光俊チーム長)に非常勤職員として雇用され、 自己組織化特性を有する高分子ナノ材料の研究開発の機会を得ました。本研究課題は企業との共同研究であり、 守秘義務のために現段階での詳細な研究内容の公開が出来ませんので、以下に可能な限りでその概要を示します。 同チームにおいて分野の異なるメンバーとの意見交換、議論を交えながら研究を推進することで、短期間の研究活動にも関わらず、 水及び有機溶媒中で透明なゲルを形成可能な興味深いPEG系新規高分子材料を合成し、研究課題の解決にむけて大きく貢献しました。 本材料は、用いる溶媒の種類により可逆的にゲルを形成可能であり、生体適合性、安全性の高いPEGを主成分とすることから、ナノバイオ材料等への応用も期待されています。 現在も本材料について産総研で研究が継続されており、特許出願および論文投稿に向けて準備中であります。